2009年12月8日火曜日

残り福

もう最後かな、もう最後かな・・・
そう思いながら機材を抱えてあちこちを訪ね歩いています。
いつの季節も好きですけど
秋は長く楽しめるから大好き♫

この時期は日の入りが早くて夕方からの撮影は忙しい。
落ち葉狙いで訪れた九品寺はおじさまが落ち葉を整理の最中でした。
まだ葉に色は残っていましたが
乾燥していてかさかさ。
落ちたばかりという今年の落ち葉の撮影は叶いませんでした。

ここは本当にいろんなアングルで撮ることが出来る場所なのです。
石仏を主体で背景にもみじ、
フクロウの背景に千体仏、
階段の横に石仏、
石畳ともみじ、
もみじと甍、
木立ともみじ、
イチョウともみじ などなど。

上の石仏さまとの構図は諦めて
下に降りてきました。
十徳園でしたか、山門をくぐって左に池が
ございます。
池の向こうに大好きな竹の林があるのです。
こじんまりとしていて
シャガの咲く季節になると竹との取り合わせが好くて
訪ねるのですが
納得のゆく構図が撮れたコトがありません・・・。
で、
今夕も様子見に寄ってみました。

ありました、在りました。
もみじが待っていてくれました。
薄暮にオレンジ色がよく似合います。
どきどきしました。
まず、竹の高さが欲しいと思いました。
脚を低くし見上げてみました。
綺麗な葉っぱとの位置関係が難しく
あ~でもないこ~でもないと
結局、わたしが選んだのは
伸びている竹が少し内側にすぼむ構図でした。
陽が落ちるとめっきり冷え込んできますし
見えにくくなって構図の確認が
出来なくなってゆきます。
それでも立ち去り難くて
もみじと竹を眺めていました。

深くなるんですねぇ。
浮きあがるといいますか。
あの瞬間が大好きです。

風がでてきましたので
枝垂れてるもみじの枝は止まりませんでした。
背景の竹が闇にまぎれそうな気配の
そんなもみじをちゃんと撮りたかったです。
鬼の住まう桜を撮りたいのと同じ気持ちです。

吸い込まれるような。
そんな作品をつくりたいと思っています。

先日は三重県でもみじの流れ舞いを撮影しました。
今日の<静>と反対です。
桜の花びらや、もみじやイチョウの葉や
水中や水面を廻るものを撮るのはなかなか大変ですね~。
風に揺れる枝や草原なんかも。
どれもみな すこぶる楽しいですけど♪

今夜は素敵な夢を視る気がします。

みなさまの明日が希望に満ちていますように。