2009年9月5日土曜日

土曜講座

毎日お邪魔しています発掘現場の御縁で土曜講座を拝聴してきました。
今年最後の講座のあとに橿原考古学研究所附属博物館の館内を探索してみました。
情報コーナーにはミニ図書館があったり
発掘された遺物(の複製)に触ることが出来るコーナーが無造作に設けられていたり
中庭には埴輪模型が並んでいたり
と、なんか、こう
おおらかな雰囲気をわたしはとても好ましく思います。

むかぁし。
わたしが小学生の頃にどなたかからのお土産で頂いた菓子折りの包紙が
強く記憶に残っているのです。
包紙には木目の美しい勾玉が1つだけありました。
以来、
いつか樹の勾玉を手にしたいものだと思ってきました。
観光地等で見掛ける勾玉関連商品は
どれも 「なんだかなぁ・・・」 という感覚のものばかりでしたし
年を重ねるにつれ
貴石にまみえる機会も増えましたが
是っ ^^! という
気に入った石はございませんでした。

ところが・・・。
この博物館のミュージアムで鈍色の鉱石を見つけ
その波動に惹かれ欲しくなってしまいました。
金属光沢を放つヘマタイトの勾玉に七宝焼きの飾りが付いています。
ヘマタイトはブラックダイヤモンドと呼ばれた時代もあったとか。

滑石という材料がここのミュージアムショップにありまして
買っちゃいましたっ。
えへへ ^ ^/
自分の手で勾玉を削りだしてゆくという地道な作業を
続けています。
まだ四隅の角が丸まった程度。
最後は目の細かいサンドペーパーで磨き上げて出来上がり
だそうです♪

実際の遺物だと勾玉は最初 小石を削ったものでした。
それが時代を重ね
ヒスイや瑪瑙の勾玉が現れました。
それらは硬くて今でも加工は大変なのだそうです。
勾玉は太陽と月を象徴しているとも
胎児を象徴しているのだとも
謂われています。
古代から強力な護符として用いられ
生命力を高め、潜在能力引き出すといわれています。
その勾玉の素材として
ヘマタイト(生命力を活発にし自信と勇気をもたらす石)を
加工してある訳ですから
seineが手にした勾玉は実に心強い取り合わせだったと
いえるのでしょうね ^ ^
巡り合わせに ありがとう *^ ^* です。

美しい輝きを放つヘマタイトの勾玉を眺めながら
5×3.5㎝の滑石に下書きをしました。
向かい合わせに2つの勾玉を削りだそうと
思っています。
想像以上に時間が必要な作業です。
年内には仕上がる予定です。
1300年も以前、
人々は何年もかけてひとつの勾玉を造っていたと
考えられています。

わたしも
悠久の時を想いながら ゆっくりとした
刻を過ごそう。
石に向かう間は優しく 居よう。

明日も皆さんが幸せでありますように。
では、また。