2009年6月7日日曜日

追弔和讃

祖母(父の母)の13回忌でした。
「人のこの世は 永くして  変わらぬ春と 思えども  はかなき夢と なりにけり」
この和讃を始めて耳にしたのは多分
大好きだったおばの葬儀の折だと思います。
袈裟姿がよくお似合いの、わたしの憧れの人でした。
みんなが見守る中、
大きな息を吸って。 吐いて。
そうして逝ってしまわれました。
わたしが15の冬でした。
悼んで大勢で唱えてくださった和讃があまりにも
強烈に残っていたのだと思います。
同じ平成9年に祖母をふたり亡くしましたので
ふたたびこの和讃に出逢いました。
音が記憶を呼ぶようで
いつもいきなり感情の嵐に見舞われます。
今回も不意打ちでした。
気を回せば判ったでしょうに。
わたしは何の構えもなくそこに居て、この和讃が始まったのです。
イントロというのでしょうか、
それで わぁっ、追弔和讃だ! っと判った時には
早や なみだぽろぽろ・・・。
どないもなりません。
一遍に色んなものが押し寄せてきちゃいます。

調べてみたら
追弔和讃って、高野山金剛流御詠歌だけではないのですね。
試聴できちゃうサイトもありました♪
追弔和讃、
見送る側からの言葉なのか、逝ってしまう側からの言葉なのか
判らなくなりました。
「弔」うのは生きている側なので生身の者からの言葉だと思いますが
詞の内容はかつての生者からの言葉にも解釈出来ると
思うのです。
そんな事は考えたこともありませんでした。

母の兄嫁から命日に合わせて届いたという、祖母の大好きだったカサブランカの大花束は
人の繋がりや想いについて教えてくれました。
今夜あたり、逢いたいですね。
おばあちゃんにも おばさんにも おじさんにも おじいちゃんにも ^ ^/

わたしは元気で生きています!
「御仏にいだかれて きみゆきぬ花の里  尽きせざるたのしみに 笑みたもううれしさよ」
この讃歌も大好きです。

今週は、特に、抹香くさい週末でしたっ!
明日からの毎日が好いものでありますよ~に。