2009年6月22日月曜日

門番 いしぶみ

おくりびと。
漸く、観てきました。
Amazonで「いしぶみ」検索されると小山薫堂さんのご本が見つかりまする。
2008年9月公開映画「おくりびと」から生まれた絵本で
子供さんの読み聞かせにお勧め♪ との由です ^ ^

この世界には色んな区分があるのですね。
例えば、性別。肌の色。年代。生息地域。宗教。
例えば、勝者・敗者。貧・富。
例えば、生者・死者。
そして・・・ おくりびと・おくられびと。

印象深いシーンは
おばあちゃんが一度ルーズソックスを履いてみたいと言っていたから、と
お孫さんが贈る真っ白のルーズソックスでお別れをする場面。
ばいばい、って手を振るお孫さんが昔のわたしにダブり、ないちゃいました ><;
一番印象深い言葉となったのは
「逝ってらっしゃい。ありがとう。また逢いましょう」。

seineの中でのキーワードは
想い と 門番 と いしぶみ。

遠く時の環の接するところでまた会おう、と恋人に告げて
宇宙葬で送り出したハーロック。
マーヤやゾルを喪ったハーロックの悲しみ、昭和57年当時多感な中学生だったわたしは
号泣しきりでした。
おくりびとで触発されて「わが青春のアルカデイア」を思い出しました。
ハーロックはseineの男性像の原点かも。

人の死亡率は100%です、
いつかは おくられびと になっちゃう訳です。
それまでは おくりびと。
逝ってらっしゃい、いつか逝くよ。
だから、わたしを待たないでね。
早く会いたいなら生まれ変わって探して。
あぁ、だけど!
大好きな人と別れたくないなぁ。

いしぶみは「時の石」にも似ていますね。
本木さん扮する主人公納棺師と、その実父を演じてらした故:峰岸さんとの
死後の対面が叶った時に握ってらしたのがきっと父から子への「いしぶみ」
なのでしょうけれど
栗本薫作品のひとつ「時の石」の想いも混じっているような気がしました。
最も幸福だった時間に戻った夢を見せる媒体としての石の扱い。

雷が鳴っています。
明日も雨なのだそうです。
今夜から
ざるねこ(=^・^=) は本来の自宅にお帰りです。

めっちゃ さみしい